ぎふ花と緑

浅野園芸

浅野園芸

大切なあの人に贈りたい「ミニカーネーション」

①彩りあふれる贈り物

 母の日のプレゼントとして、根強い人気を誇るカーネーション。フリルのようになびく花びらが幾重にも重なり、かわいらしさと可憐さを兼ね備えるその姿に、惹かれる方も多いのではないでしょうか。

 色は定番の赤の他にピンク、紫、白、黄色、オレンジなど実にさまざま。草丈や花の大きいものから小さいもの、花びらの形が異なるもの、一輪で2色のコントラストが楽しめるバイカラーのものなど、たくさんの種類があります。
 花束にすれば、華やかでボリュームたっぷりに。一輪でもしっかり映えることから、フラワーアレンジなどでも重宝されています。

②小さな花を鉢いっぱいに

 5月上旬。母の日を前に最盛期を迎えた、岐阜市日置江の浅野園芸のビニールハウスは、赤やピンクのカーネーションが一面に咲き誇り、ふわりとしたやさしい香りで包まれています。

 合計約4500坪の面積で、カーネーションだけで約15品種、年間約11万鉢を栽培。「枝葉がしっかり詰まった、健康で勢いのある株になるように」と丈夫に育てられたカーネーションたちは、岐阜花き流通センターを通じて、全国の市場へと届けられます。

 ここで主に育てているのは、花束に使われるものより草丈や花が小ぶりで、1つの株で多くの花を咲かせる「ミニカーネーション」。上手に世話をすれば冬を越し、翌年以降も楽しませてくれます。小さいながらに頼もしさも感じる花です。

 よく見ると、1つの鉢に赤とピンク、赤と薄紫など、異なる色のカーネーションが一緒に咲いているものも。浅野園芸が力を入れている商品の1つで、スタッフは「生育環境や開花時期が違う種類を、出荷に合わせて同時に咲かせるのは難しい。だけど賑やかな見た目と“お得感”が感じられて、お客さまに喜ばれている」と笑顔で話します。

③自分らしいアレンジを楽しもう

 お店で選ぶときは、花の色が見えるくらいの大きなつぼみがたくさん付いていること、そして葉色が良く、根がよく張った株を選びましょう。
 適した置き場所は、日当たりが良くて風通しの良いベランダなど。OPPシートなどでラッピングされている場合は早めに外して、風通しを良くしてあげましょう。

 5月中旬以降は、水切れに注意が必要です。「土の表面が乾いてきたら、朝、たっぷりの水を株元にあげて。水が足りないと、せっかく付いたつぼみが咲かずに枯れてしまいます。
カチカチに乾いてからでは遅いです…!」とのこと。ただし、根が弱ってしまうので受け皿に水をためないようにしましょう。

 咲き終わった花はこまめに摘み取りましょう。きれいに咲いている花を少し切って、園芸用の吸水性スポンジを入れた小さな器に差して飾ってもOK。自分なりのアレンジを楽しみましょう。

 花が咲き終わったら、一回り大きい鉢に植え替えます。そうすることで根がしっかり張り、寒い冬を越して、次の年にもきれいな花を付けてくれます。カーネーションの色や形に合ったお気に入りの鉢にすれば、楽しみもさらにアップしますね。

母の日に、カーネーションを買いに行った花屋さんで見つけたお気に入りの花を、自分用に買ってみる―。もらった花を、来年、再来年まで、大切に育ててみる―。母の日は、花を贈った人も、もらった人も、“花のある暮らし”を始めるきっかけになるかもしれません。

浅野園芸
岐阜市日置江

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