- 郡上南天

つややかな赤を添えて 郡上南天
郡上市では南天の栽培が盛んで、日本一の生産量を誇ります。色や形により秀、優、良の3等級に分けられ、それぞれ数百箱を11月から12月に出荷します。出荷先は京都や兵庫、大阪、東京、岐阜、名古屋の各市場。割合としては大阪、東京が多く、色つやの良さが高く評価されています。
幾粒も集めて大きな玉にした「南天玉」も、新年の飾りや商売繫盛の縁起物として人気を高めています。
今回は、郡上市で南天を栽培する5名の生産者さんにお話しを伺いました。
【ご協力いただいた生産者の皆さま】
羽田野義久さん、山田釧男さん、旭茂樹さん、可児瞳さん、和田萌水さん

Q1.南天を作り始めたきっかけは?
(山田さん) 他の作物に比べ手間がかからなく、近くで栽培している農家があったためです。
(可児さん) 南天玉をつくったことがきっかけです。
(和田さん) 郡上に来て何か特産のものを作りたいという思いがあり、南天玉のことを教えてもらったのがきっかけです。

Q2.南天栽培に適しているポイントは?
(旭さん) 畑地で水はけや日当たりが比較的良いことです。
(可児さん) 川沿いで、風通しが良いことです。冬は日当たりが悪く、獣害が多いことが難しいですね。
(和田さん) 寒暖差があることです。きれいな山水が流れているところもポイントです。ただ水田なのであまり適しておらず、山地や急勾配のところの方が良いとされています。

Q3.育てる際に気を付けていること、大切にしていることは?
(羽田野さん) ナンテンの木・枝の剪定作業や、ほ場全体の風通しを良くすることです。
(山田さん) 実付きや色付きが良くなるよう、春、枝の剪定に留意しています。
(旭さん) 毎年生産している中で早めに赤くなる株や、色の良い株より実をとり実付の良い南天木を増やしていくこと。さし木、苗木の育成に力を入れ品質の良い株を増やしていくことです。

Q4.おすすめの飾り方、楽しみ方を教えてください。
(羽田野さん) お正月の門松に色鮮やかな南天を飾ることで、一段と福が舞い込むような気持になれます。また、どこに飾っても違和感なく楽しめます。
(山田さん) 切り花やリース、南天玉がおすすめです。
(旭さん) 南天玉は、真っ赤な玉がだんだん黒ずんでいくことから、赤字が黒字になるという意味があります。また紅白で玄関先に鉢植えを置いて楽しむのも良いと思います。

Q5.農業の魅力や、やりがいを感じる瞬間を教えてください。
(羽田野さん) いろいろと苦労して育て上げたものを、一番最初に見たり、食べたりできる特権かと思います。
(山田さん) 天候に左右されながらも、思いどおりに収穫ができるときです。
(旭さん) 何といっても、たくさん収穫できて、その上で収入が多かったときですね。

Q6.これからチャレンジしたいこと、現在進めていることはありますか。
(羽田野さん) 現状維持が年齢とともに大変となってきました…。
(旭さん) 品質の向上、実付きの良い、真っ赤な南天が生産できるよう、毎年株ごとに印をつけて、良いものから種をとり、悪いものは改植するということを繰り返しています。ただ、結果が出るのは早くて3年、ふつうでも4~5年かかるため難しいですね。

Q7.メッセージをお願いします。
(羽田野さん) 農業は楽しみを持ち、焦らず作業することが大事だと思います。
(山田さん) 南天は「難転」と読み、縁起花と言われているんですよ。
(旭さん) 精一杯、いい色で実付きの良い南天を生産したいと考えていますので、今後ともご利用いただけますようお願いします。
郡上市八幡町